お腹に、何か固いものを感じると、ちょっと気になります。硬いものの正体は、何でしょうか? 便秘ぎみではありませんか。しこりの原因がわからないと不安なものです。しこりの場所によって原因も判別できます。あなたのしこりは、どこにありますか?
大腸周辺、小腸周辺、それとも直腸のあたりですかね。
おなか(下腹部やへそまわり)を指で少し強めに押してみて、固い部分 しこりの様なものがあれば、次のようなことが疑われます。
①大腸に固いこり
原因として、大腸に固まったウンチの詰まり(下の図 ①の部分)
便秘をしていて、大腸周辺に固いコリがあるのであれば、ほぼ便秘によるウンチの詰まりと考えられます!
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②小腸に固いこり
原因として、腸の硬結(こうけつ)と呼ばれるお腹の脂肪の奥のしこり(下の図 ②の部分)
原因として、婦人系の病気(子宮筋腫、卵巣癌など) (下の図 ③の部分)
どの部分に固いところがあるかによって、①~③の内のどれに該当しやすいのかが、わかりますので下図を参考にしてください。
目次
それぞれの対処法
① 固い便がある場合の対処法
固いウンチがたまっているようであれば、それは、大腸~S状結腸まで(上図①大腸 部分)に存在する可能性が高いので、大腸の形に沿ってS状結腸まで便のかたまりをゆっくり流すようにマッサージしてください。
固いウンチは、腸の蠕動(ぜんどう)運動が不活発なため、便をスムースに肛門まで運ぶことができないので、腸に長く留まっている間に、腸に水分が必要以上に吸い取られて固くなっていると考えられます。
【マッサージの方法】
親指以外の4本の指をそろえて、縦に使ってマッサージします。
軽くお腹を押すようにマッサージしていくのですが、特に便がたまりやすいのが下図のA(大腸の始まり部分)とB(横行結腸の端)です。
Aの地点から、便を流すように時計回りで大腸に沿ってS状結腸まで移動させる要領です。
固くゴツゴツしたものに当たると、それが固くなったウンチです。
そのウンチのあるお腹の部分に、指を垂直にやさしく2~3cm程度押し込む感じでマッサージしてS状結腸(図の右下)に向かって移動させて下さい。
S状結腸まで移動させることが出来たら、後は、便意が起きるのを待つだけです。
ウンチが固かったり、黒くなっていませんか? それは、腸内に悪玉菌が増えて、腸が汚れている証拠です。このまま放っておくと、肌荒れやアレルギー症状が悪化したり、太りやすくなったりと大変なことに・・・。
長く腸にとどまっているとしたら、腸の中でウンチが腐っているかも知れません。
② 硬結(こうけつ)がある場合の対処法
腸の硬結(上図②小腸 部分)であれば、小腸部分にみられやすく、ほぐしてやわらかくする必要があります。
やわらかい脂肪の奥にしこりのような硬い部分があれば、これが『硬結』と呼ばれるものです。
これは、腸が冷えることで発生し、血流が悪くなることで便秘を引き起こしているようです。
【マッサージの方法】
座って骨盤を立てた状態か、または仰向けのどちらでもOK。
お腹を指で押してみて、やわらかい脂肪の奥に、固いしこりのような部分がないかを探します。
固い部分が見つかったら、お腹の力を抜いて、息を吐きながら押してください。
さらに、指先を使って、やさしくかたまりをほぐすように揉んでください。
あくまでも、もみほぐすのは、お腹の脂肪ではなくて腸(内臓)です。しっかりもみほぐすことで、それまで硬かった部分が柔らかくなり、お腹がへっこんでくることを実感できます。
硬結を解消すると腸の働きが良くなります。腸がきちんと働くと、基礎代謝が上がるし、便通も良くなり、痩せやすい身体をつくることが出来ます。
③ 婦人系の病気(子宮筋腫、卵巣癌など)の対処法
下腹部の膀胱の周辺(上図③直腸 部分)に固いものがあるようであれば、子宮筋腫、卵巣癌などが疑われますので、早急に病院で診察を受けて下さいね。
まとめ
上記、①や②のように、腸(小腸や大腸)に、『うんち(便)』や『硬結』が原因で固いしこりがある場合は、共通して便秘の症状があり、腸内の環境は悪化していると思われます。
この場合は、自分で改善することも可能です。一番良いのは、腸全体(小腸・大腸)に善玉菌を増やして体の内側から改善していくことです。
腸内環境をキレイに整えることで、腸の働きが活発になり、ウンチが腸内に長く留まることが無くなるので、ウンチの水分が腸に吸収され過ぎて、固くなってしこりができることを防止できます。
ウンチを腸の中に長く留めると、悪玉菌がウンチを腐敗させ有害物質を作り出します。最悪は、その有害物質を腸が吸収してカラダに取り込んでしまうことにもなりかねません。
取り込まれた有害物質は血液に溶け込んで全身に行き渡り、身体の様々なところで不調を引き起こします。
さらにひどい便秘を引き起こして、放っておくと女性のがん死因1位の大腸がんになる可能性を高めてしまうリスクも発生します。
早急に腸内環境を整える必要があります。
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